最近、遺骨を巡るトラブルが多いというニュースをよく聞きます。
「都合がわるい」「ジャマになってしまったから」という理由で放置、棄ててしまうといった事例もあるそうです。
大切な人を亡くした方にとっては考えられない!と思うでしょうが、世の中、人の感情や環境、事情によってはその遺骨があることで「どうしよう」と悩んでしまうケースも珍しくありません。
無理のない範囲できちんと弔ってさし上げましょう。
そうすることで、自分自身の気持ちも前向きに、さわやかになれるはずです。
遺骨を放置してしまう理由
みよりのない親族の訃報を市役所から受けて遺骨を引き取ったり、生き別れた家族が自分の知らないところで亡くなって連絡を受けたり…
このようなことは昔にもあったでしょうが、核家族化がすすみ、親戚で連絡を取りあうことも、顔を合わせる機会も少なくなった現代的な問題のようにも感じます。
たとえば、亡くなった一人暮らしのおじいちゃんが、おばあちゃんの遺骨を納骨せずに自宅に置いていたり、自宅保管していた遺骨が遺品として問題になることもあるでしょう。
その背景には、手元に置いておきたいわけではなく、お墓を購入できない・墓地使用料が払えないなど、金銭的に供養が出来なかったという人も多いようです。
お墓に納骨しない法要のしかたで
遺骨はお墓に入れて置かねばならないものではありません。
故人の骨を親族で分けて持つ分骨や、お寺にお願いする永代供養、山の土や海へ散骨して自然に還す自然葬など、供養する方法はいくつかあります。
縁のうすい親族や、関係によっては憎しみすら覚えるような感情的に受け入れられない人の弔いに関わる人もいるでしょう。
お相手のために、墓石や墓地を準備しなければならないわけではないのです。墓石の手入れも回忌法要も、寺院や業者サービスなどでお任せできるところは利用して、供養してもらうのが得策です。
あなたの自然葬を誰かにゆだねるなら
お墓は要らない、縁のある●●で自然に還りたい、と願って自然葬を望むなら、ご自身が亡くなった後の火葬、粉骨、納骨を誰にお願いして、どこに依頼するか?までをきちんと決めておくようにしましょう。(永代供養が着くのかどうかも重要です。)
そして、ご自身の意思を家族をはじめ周りの方に、しっかり理解してもらうことが何よりも大事です。
たとえ遺言でその意思を残していたとしても、実現するかどうかは、遺族の感情やお願いした方の思いによって決まります。
先に紹介した遺骨トラブルも、結局は遺骨になった後どうして欲しかったのかが分からないから、縁あって受け取った人が困ってしまうのです。
生前に話せば「縁起が悪い」とも取られがちですが、なにをさしおいてもこれはご自身の意思。
自分の亡骸を粗末に扱われないように、自分の理想的な法要になるために、自分でしっかりとストーリーを描いてお任せする人に伝えて同意してもらいましょう。
オススメは「永代供養」付きの自然葬。自然の土に還る「自然葬」であるのですが、お寺の境内の中にあるので「永代供養」が付いてくる。そんな自然葬が大分市にあります。
参考
よりそうお葬式|遺骨を自宅に保管したままでも問題ない?
https://www.yoriso.com/sogi/ikotsu/